COLUMNリフォームコラム
畳からフローリングへのリフォーム 注意点とその費用について
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◇ 畳からフローリングへのリフォーム 注意点とその費用について ◇
戸建てだけでなく、マンションでも一室は和室があるお家が多いのではないでしょうか?
来客用として和室を作ってはみたけど、昨今のコロナ禍もあり、来客もなく掃除や障子のメンテナンスの手間もかかることから和室を洋室にしたいというご相談をいただきます。
和室の畳をフローリングに変更する方法や、注意点についてご紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1 畳をフローリングにするリフォーム方法
畳からフローリングにするリフォーム方法は主に2パターンあります。
① 畳の上からフローリングを敷く
畳の上にフローリングを敷く方法は、お手軽でコストも抑えられる方法です。
しかし、湿気がこもりやすいためカビがはえてしまったり、ダニが発生しやすいデメリットがあります。
また、既存の畳をそのままに上からフローリングを重ねるため、隣室との段差ができてしまう点にも注意が必要です。
特にご家族にお年寄りがいる場合、小さな段差でもつまづいてケガをしてしまう懸念があるのでおススメできません。
【メリット】
・コストを抑えられる
・DIYでもできる
・賃貸物件でも原状回復が容易なので取り入れやすい
【デメリット】
・湿気でカビが生じやすく、ダニの発生もしやすい
・段差ができてしまう
② 畳をはがしてフローリングを敷く
畳をはがして、フローリングを張る方法です。
下地の高さも調整するので段差もなく、きれいな仕上がりになります。
段差がないため、隣室と繋げてワンフロアのようにリフォームすることも可能です
張り替えはDIYでは難しいので、施工店に依頼する必要があります。
畳をはがすのでカビやダニの心配もありません。
【メリット】
・段差がなく見た目も美しく、つまづきなどの心配がない
・ダニやカビの心配なし
【デメリット】
・コストが高い(選ぶフローリングのグレードによっては高額になることも)
・DIY施工は難しい。施工店に依頼が必要
・工期がかかる(1~3日)
衛生面・安全面からも畳の上からフリーリングを敷くことは避け、施工店に依頼してリフォームをすることをおススメします。
畳をフローリングに変えるときの注意点を見ていきましょう。
① 下処理が必要
床の下には床材を支える根太(ねだ)と言う横木がありますが、畳とフローリングではこの根太の間隔がちがいます。
そのため、畳からフローリングに張り替える時はこの根太の間隔を配置し直す必要があります。
古い建物の場合、断熱材が入っていないことがあり、畳からフローリングに変えると冷えを強く感じてしまうので、断熱材を敷く工事が必要になることがあります。
② 特にマンションでは防音基準にも注意
畳からフローリングに張り替えるとき、フローリングは畳より音が響きやすいので防音性・遮音性にも注意が必要です。
ほとんどの集合住宅では、管理規約で「防音規定」やフローリングの「遮音等級」が定められています。
フローリング材には、遮音性を表す「L値」というものが定められており、数値が小さいほど遮音性が高いフローリング材になります。
最近のマンションでは、L-45以下のフローリング材を使うのが主流です。
一般的な合板のフローリング材なら各メーカーからこの基準に対応した製品が多く出ていますが、無垢のフローリング材の場合、防音対策の下地が必要になることがあります。
③ テイストに合わせて襖や押し入れのリフォームもお忘れなく!
畳をフローリングに変えると、押入れや襖がお部屋のテイストがちぐはぐになってしまうことがあります。
押入れはクローゼットに変更する、襖は引戸の建具に変更するなどして、必要なリフォームを合わせて行うのをオススメします。
押入れをクローゼットにリフォームする際は、結露が出ないよう断熱材や床材の補強の工事が必要になることもあります。
壁や天井もトータルでリフォームすると満足度が高いリフォームになるでしょう。
フローリング材は大きく分けて2種類あります。
① 合板フローリング
複合フローリングとも呼ばれ、複数の板を接着剤で張り合わせたフローリング材のことです。
【メリット】
・コストを抑えられる
・耐水性がありキズにも強い
・湿度に強く、膨張や収縮などが生じにくい
・お手入れが楽
【デメリット】
・合板が剥がれると補修が難しい
② 無垢フローリング
天然木の1枚板を加工したもので、自然素材ならではの温かみと肌触りが人気です。
【メリット】
・自然の調湿効果がある
・自然素材なのでシックハウスなどアレルギーの心配がない
・経年劣化を楽しめる
【デメリット】
・コストがかかる
・汚れやすく、手入れが大変
・下地に防音対策が別途必要
合板も無垢材もそれぞれメリット・デメリットがあります。
どの機能を優先させたいのが見極め、選ぶようにしましょう。
遮音基準を満たしたものを選ぶと、下地の防音工事の手間とコストが抑えることができますよ。
では実際に畳をフローリングに変えるときの費用目安ですが、一般的な6畳の和室を畳からフローリングにリフォームする場合の費用でおおよそ15万円前後が目安になります。
畳からフローリングにリフォームする場合、まずは元々部屋にある家具や荷物の移動が必要です。
また、畳とフローリングでは部材の厚みが異なるため、畳を撤去してそのままフローリングを敷いてしまうと他の部屋や建具との段差が生じてしまうため、新たに下地を貼り、建具や他の部屋とつながる廊下などとの床の高さを調整する作業を行います。
実際には、これらの大工工事の他に、床材(フローリング材)、や撤去した畳の処分料などの費用と併せて15万円程度となります。
そして、床を畳からフローリングへとリフォームする場合は、床のテイストに合わせて壁や天井のクロスも変えることが多いので、その場合の内装費用がで10~15万円ほどが一般的な価格帯です。
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