「マンションの夏は、どうしてこんなに暑いのだろう」と感じていませんか。エアコンをつけてもなかなか冷えず、電気代だけがかさんでいく・・・。そんな悩みを抱えながらも、「窓は共用部分だから、自分では何もできない」とあきらめている方は少なくありません。
ですが、その思い込みが対策の一歩をはばんでいることもあるのです。マンションでも、専有部分の範囲で取り組める断熱リフォームの方法はいくつもあります。この記事では、夏の暑さの原因から、管理規約に抵触せずにできる5つの方法、工事前に確認したい注意点までをやさしく解説します。読み終えるころには、ご自宅でできる対策がきっと見えてくるはずです。
夏の室内が暑くなる最大の原因は、窓から入ってくる熱にあることはご存知でしょうか。壁や屋根よりも、「窓」こそが熱の通り道になっているのです。
こちらの目次では、なぜ、夏のマンションは暑いのか、その仕組みを3つの視点から見ていきます。原因がわかれば、どこに手を打てばよいかも見えてきますので、ぜひ最後までお読みください。
夏に室内へ侵入する熱のうち、窓などの開口部から入る割合は約74%を占めます(引用:一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会)。
つまり、壁や天井をいくら工夫しても、窓を通り抜ける熱を抑えなければ、暑さはなかなか変わりません。反対にいうと、窓まわりさえ対策すれば、効果を実感しやすいということです。
冷房の効きが悪いなと感じる住まいほど、まずは窓から見直してみてください。
「鉄筋コンクリートのマンションは、断熱性が高いのでは」と思われがちです。ですが、実はそうではありません。
コンクリートそのものには、ほとんど断熱性能がないのです。あるのは熱をため込む「蓄熱性」という性質です。日中に外気や日射でコンクリートが温められると、その熱は夜になっても放出され続けます。
そのため、日が落ちても室内がなかなか涼しくならない、ということが起こります。これがマンションならではの「夜まで暑い」原因のひとつです。
同じマンションでも、住戸の位置によって暑さの感じ方は異なり、また、とくに外気と接する面が多い部屋ほど、熱の影響を受けやすくなります。なお、暑さに注意したいのは、次のような住戸です。
・最上階:屋根からの日射熱を直接受ける ・角部屋:外壁に接する面が2面以上ある ・西向き:午後から夕方にかけて強い西日が差し込む
こうした条件に当てはまる住まいは、断熱対策の効果がとくに出やすいといえます。ご自宅がどれに近いかを知っておくと、どこから手をつけるか決めやすくなります。
「窓は共用部分だから、勝手にリフォームできない」。そう思って、暑さ対策をあきらめていませんか。たしかに、窓そのものを交換するのは簡単ではありません。ですが、共用部分と専有部分の境界を知っておくと、「自分でできること」が意外とたくさんあると気づけます。
マンションには、住む人それぞれが所有する「専有部分」と、建物全体で共有する「共用部分」があります。室内の壁紙や床、設備などは専有部分にあたります。
一方で、窓ガラスやサッシ、玄関ドアの外側などは、一見すると自分のものに思えても共用部分として扱われるのが一般的です。バルコニーも、自分専用に使える「専用使用権」はあるものの、扱いとしては共用部分にあたります。
この線引きを知っておくと、どこまで手を加えてよいかの判断がぐっとしやすくなります。
窓ガラスやサッシは共用部分にあたるため、個人の判断で勝手に交換することはできません。国土交通省が示すマンション標準管理規約でも、窓ガラスやサッシなどは共用部分として位置づけられています(引用:国土交通省「マンション標準管理規約(単棟型)」)。
たとえば、既存のアルミサッシに穴を開けて部品を取り付けるような工事は、共用部分を傷つける行為とみなされ、規約違反になりかねません。建物の外観を統一する観点からも、勝手な変更は認められないのが基本です。
「だから何もできない」と感じてしまうのは、ちょうどこのあたりが原因かもしれません。
ここからが大切なところです。窓そのものを変えられなくても、その内側にある「室内側」は専有部分にあたります。
たとえば、既存の窓の内側にもう一枚の窓を取り付ける「内窓」は、専有部分での工事として導入しやすい方法です。窓ガラスにフィルムを貼ったり、室内の壁に断熱材を加えたりする対策も、基本的には専有部分の範囲で進められます。
「窓を変えられない=暑さ対策ができない」ではなく、専有部分でできる工夫を組み合わせれば、夏の暑さはぐっとやわらげられます。それでは、実際に、次の章で具体的な暑さ対策5つの方法をご紹介します。
ここからは、専有部分の範囲で取り組める断熱リフォームを5つご紹介します。手軽なものから本格的な工事まで幅があるので、ご自宅の状況や予算に合わせて選んでみてください。
それぞれに「どんな効果があるか」「費用の目安」「向いている人」をそえています。気になる方法から読み進めていただいて大丈夫です。
マンションの暑さ対策として、もっとも効果を実感しやすいのが内窓の設置です。既存の窓の内側にもう一枚の窓を取り付けて、二重窓にする方法をいいます。
窓と窓のあいだに空気の層ができることで、外の熱が室内に伝わりにくくなります。冷房の効きがよくなるだけでなく、冬の寒さや結露、外の騒音をやわらげる効果も期待できます。
費用の目安は、窓の大きさにもよりますが1か所あたりおよそ8万〜15万円ほどです。既存の窓には手を加えず室内側だけで工事が済むため、専有部分のリフォームとして導入しやすい方法といえます。
「まずは手軽に試したい」という方には、窓ガラスに貼る遮熱・断熱フィルムがおすすめです。日差しに含まれる熱や紫外線をカットして、室内に入る熱をやわらげてくれます。
内窓ほどの断熱効果はありませんが、費用を抑えながら西日対策ができるのが魅力です。1か所あたり数千円〜数万円ほどで、専門業者に頼まずDIYで貼れるタイプもあります。
ただし、ガラスの種類によっては熱割れを起こすフィルムもあるため、心配な場合は事前に業者へ相談すると安心です。
外気に接する壁や天井に断熱材を加えると、住まい全体の暑さ・寒さをやわらげられます。とくに角部屋や最上階のように外と接する面が多い住戸では、効果が出やすい方法です。
室内側から断熱材を施工するため、専有部分の工事として進められます。コンクリートの蓄熱による「夜まで暑い」状態をやわらげたい方にも向いています。
費用は範囲によって変わりますが、一部屋あたり数十万円ほどが目安です。内装のリフォームと一緒に行うと、効率よく仕上げられます。
工事をせずに今すぐ始めたいなら、断熱効果のあるカーテンやハニカムシェードという選択肢もあります。窓辺に空気の層をつくり、熱の出入りをやわらげてくれます。
ハニカムシェードは、断面が蜂の巣(ハニカム)状になっていて、その空洞が熱を通しにくくする仕組みです。取り付けるだけで済むので、賃貸の方でも取り入れやすいでしょう。
ほかの方法と比べると効果は控えめですが、費用も手間も少なく始められるのが利点です。内窓とあわせて使うと、さらに効果が高まります。なお、夏の暑さ対策をもう少し広く知りたい方は、こちらの記事(やってくる猛暑を乗り切る!涼しい家を作る工夫とは??)もあわせてご覧ください。
もっとも手軽に始められるのが、窓の外側に取り付けるすだれやシェードです。リフォームというほどの工事ではありませんが、夏の暑さ対策としては効果がはっきり出やすい方法です。
ポイントは、「室内に熱が入る前に、外でさえぎる」という点にあります。フィルムやカーテンが室内に入った熱を抑えるのに対し、外付けの日よけは日差しそのものをカットするため、暑さをやわらげる効果が高いのです。
費用も数千円ほどから始められ、夏のあいだだけ取り付けるという使い方もできます。まずは何かしておきたい、という方の最初の一歩にぴったりです。
ただし、バルコニーの外側に大きく張り出すような設置は、外観に関わるため注意が必要です。取り付け方によっては規約に触れることもあるので、その点は次の章でくわしくお伝えします。
ここまで5つの方法をご紹介してきましたが、進めるうえで一番大切なのが「管理規約を守る」ことです。専有部分の工事でも、確認をせずに進めるとトラブルになることがあります。
ここでは、安心してリフォームを進めるために押さえておきたい3つのポイントをお伝えします。
まず最初にしていただきたいのが、お住まいのマンションの管理規約と、リフォームに関する細則の確認です。専有部分の工事でも、事前に管理組合への届出や申請を求められることがあります。
たとえば内窓の設置のように室内で完結する工事でも、念のため届出がいるかどうかを確かめておくと安心です。規約の内容はマンションごとに違うので、「ほかの家でできたから大丈夫」とは限りません。
判断に迷うときは、管理会社や管理組合に問い合わせておくと、あとから慌てずに済みます。
マンションでは、建物全体の見た目をそろえることが大切にされています。そのため、外から見える部分の変更は、基本的に認められないと考えておきましょう。
たとえば、外付けのすだれやシェードを大きく張り出して設置したり、バルコニーの手すりに固定したりすると、外観を変えるものとみなされることがあります。窓ガラスに貼るフィルムも、外から色味が目立つタイプは避けたほうが無難です。
その点、室内側で完結する内窓や壁の断熱なら、比較的取り入れやすいので安心です。
断熱リフォームは、国や自治体の補助金の対象になることがあります。とくに内窓の設置は、窓の断熱性能を高める工事として補助を受けやすい方法です。
こうした制度をうまく使えれば、自己負担を抑えながら断熱性能を高められます。制度には申請の期限や予算の上限があるので、検討するなら早めに調べておくと安心です。
どの制度が使えるかは住まいの条件によって変わります。リフォーム会社に相談しながら進めれば、手続きで迷うこともありません。
マンションの夏が暑いのは、その多くが窓から入る熱と、コンクリートの蓄熱によるものです。窓そのものは共用部分のため交換できませんが、専有部分の範囲なら、内窓やフィルム、壁の断熱など、できる対策はたくさんあります。
「窓を変えられないから」とあきらめてしまうのは、もったいないことです。手軽なものから始めて、住まいに合った方法を組み合わせていけば、夏の暑さはぐっと過ごしやすくなります。
とはいえ、ご自宅にどの方法が合うのか、管理規約に問題はないのか、ひとりで判断するのは難しいものです。私たちイエスリフォームは、都心を中心にマンションのリフォーム・リノベーションを数多く手がけてきました。現地を見たうえで、規約の確認から最適な方法のご提案まで、まるごとサポートいたします。
「うちの場合はどうだろう」と思ったら、どうぞお気軽にお問い合わせください。暑さに悩まない、快適な住まいづくりを一緒に考えていきましょう。
リフォーム・リノベーションをお考えのお客さまは、株式会社イエスリフォームまでご相談くださいませ。
相談お見積りには費用はかかりません。
また、リフォーム・リノベーションのセカンドオピニオンもおこなっています。お気軽にご相談ください
英語での対応も可能です。
If you are considering a home remodel or renovation, please feel free to consult with YES Reform Co., Ltd.
We offer free consultations and estimates.
Additionally, we provide second opinions for remodeling and renovation projects.
We also support inquiries in English. Please feel free to contact us!
東京都中央区のリフォーム、リノベーションならイエスリフォームにお任せください!
株式会社イエスリフォーム